平成30年度 成果発表会
 一人一人が輝く活力ある学校づくり推進事業の一環として、2月22日(金)午後に成果発表会を実施しました。この発表会は、本年度実施した1学年「道徳」、2学年「環境科学」、およびSSH等の各事業の成果を本校生、保護者等に発表して1年間の取り組みのまとめとすることを目的としています。
 全体発表では、生徒代表発表として ①グローバルクラブ ②「道徳」スタートプログラム ③環境科学の3つの発表がありました。いずれもパワーポイントを使っての発表です。

①グローバルクラブは、毎年国際ガールズデーに合わせてグローバルウィークの発表を行っています。今回はその時に行った内容から「SDGs」について、17のグローバル目標の中から5つを取り上げ発表しました。2年生の風間愛梨さん、佐藤花凛さんのプレゼンによって、世界の現実を知り、自分に何ができるのかを考えさせられた内容でした。また、国際教育弁論大会で茨城県知事賞を受賞した2年楠見天彩さんの主張をインタビュー形式で西川和さんが聞きました。オーストラリアで体験したことから多様性を受け入れることの大切さを聞くことができました。海外研修は様々なことに気付くきっかけを得ることができるのだと改めて思います。

②「道徳」の発表は、1年生の須藤育永さんが本校のSSH事業のことに関連して、2度ノーベル賞を受賞したマリー・キューリーの生き方に共感して発表してくれました。数々の困難を乗り越えた彼女の生き方から私たちは何を学ぶことができるのかという、力強い発表でした。

③環境科学の発表では、2年生の小原澤はるかさんがオールイングリッシュで、スマートフォンの使用について注意喚起の内容を発表しました。便利な半面、スマートフォンは使用する際に電磁波が発生します。私たちは身体への影響や対策を講じなければならないという興味深い発表でした。

 個人発表では、1、2年生全員が今年度取り組んだ内容を、ポスターセッションの形で発表しました。1、2年生が学年を超えて相互に興味のある発表を聞き、プレゼンテーションの評価をシート表で本人に手渡します。限られた時間の中で、他校生も交えて和やかにプレゼンテーションが行われ、複数回発表をする中で、自信に変えていく本校生のパワーを感じることができました。
最後の全体発表では3期目SSH事業の海外セミナーで学んだことを、梶田瑞葵さん、高柳実来さん、西川和さんが発表してくれました。昨年7月26日から8月3日まで、アメリカ合衆国を横断する研修ではMIT、ハーバード大等の大学訪問、トレーシー高校との同世代間交流や実験、博物館見学など魅力的な内容をオールイングリッシュで発表しました。SSHクラスの生徒はプレゼンテーションの機会が多く、堂々と発表していました。

 成果発表会を終えて、生徒や保護者から感想をいただきました。
 全体発表では、「グローバルクラブの発表は、ジェンダーや差別の問題で個人的にとても興味深かったです。また、すべて英語で行っている人やグループの話し方の滑らかさはもちろん、表現を強調するための身振り、手振り、より聞こえ易くするアクセントやスピードも、英語の向上に役立てていきたいと思いました。」「世界に目を向けると解決しなければならない問題がたくさんあって今の私たちのような環境にいるのは少数であると知ったときショックが大きかった。」「自ら動いて、スライドの説明をしている部分を指で指し示し、聞いている人にわかりやすく、個人発表で活用したいと思いました。」「スライドには重要なことをわかりやすく書き、それについて口頭で詳しく話しているのを聞き、本当に興味がわく発表の仕方を学ぶことができて良かったです。堂々と全て英語で話をしていてすごいなと思いました。発表まで大変な努力があったのではないかと思いました。」(以上生徒の感想)「自分の見つけた課題に対して真剣に取り組み、わかりやすく堂々と発表していると思いました。とてもすばらしかったです。」「子供たちの興味は計り知れない。とてもすばらしかったしき今日までの過程は有意義だったと思います。」(以上保護者)

 ひとつのことを成し遂げた生徒たちの表情はとても爽やかでした。さらなる自己研鑽に努めてほしいと思います。