平成31年度第2学年歌舞伎鑑賞教室
 一人一人が輝く活力ある学校づくり推進事業の一環として,留学生を含む2年生が7月8日,国立劇場の歌舞伎鑑賞教室に参加しました。解説「歌舞伎のみかた」に続いて,豪快な演技を特徴とする“荒事”の演出で歌舞伎の様式美を堪能できる『菅原伝授手習鑑-車引-』と,狂言から題材を取ったユーモラスな舞踊劇『棒しばり』の2作品を鑑賞しました。
 多くの生徒にとって初めての歌舞伎鑑賞でした。歌舞伎は堅苦しいものと思っていた生徒も,解説やイヤホンガイド等で分かりやすく易く面白く鑑賞することができたようです。とても貴重な体験となりました。
生徒の感想
 「私は今回の歌舞伎鑑賞を通して,日本の伝統芸能の面白さに触れることが出来ました。歌舞伎で用いられる言葉には,現代演劇とは異なる独特の言い回しがあります。そのため私は,内容を理解することは難しいのではないかと感じていました。しかし,実際に鑑賞してみると,全くそのような心配はいらず,歌舞伎の世界観の中に引き込まれ,気付くと夢中になっていました。笑いというものは時を越えて,昔も今も共通するものだと強く実感しました。また歌舞伎が日本人だけではなく,外国の方にも人気なのは,どんな人でも楽しめるからなのだと感じました。世代だけでなく,国境も時も越えて面白さを享受することが出来る伝統芸能が日本にあることは,とても誇らしいことです。これからも,日本文化の楽しさを味わう機会を大切にし,心を豊かにできたらいいなと思います。」
 「作品を見る前の役者さんによる解説やイヤホンガイドは分かりやすく,歌舞伎初心者の私たちでも歌舞伎を楽しめ,より深く作品の情趣を感じることができました。今回鑑賞した『棒しばり』は狂言の作品だったものを歌舞伎らしい音楽などで一層華やかなステージに作りかえたものでした。私は以前狂言で表現された『棒しばり』を見たことがあったので,摺り足など所々に狂言の特徴も見つけることができたりと普通の歌舞伎とは違った面白さに触れることができ,良い機会になりました。」
 留学生も感想を書いてくれました。「私はかぶきのパフォーマンスを見ることができてとても嬉しかったです。かぶきのことを聞いたことがなかったので,実際に見てとてもこうふんしました。私は役者がうたい,こちょうしたこえを使った話し方が好きです。役者のいしょうやメイクはみりょくてきでした。私はすべての音楽と効果音が活用されているのも好きです。タイにもこのようなパフォーマンスがありますが実際に見たことがありません。だからかぶきに行ったことは楽しかったです。」(原文通り)